今回は「イースIX -Monstrum NOX-」の感想記事です。(クリア済み)。
シリーズものなので前作である「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」と比較して良い点と悪い点に分けてまとめていきたいと思います。ネタバレはありません。
感想の結論としては普通に良作といったところでしょうか。
楽しめたことに間違いはないものの個人的にはイース8の方が面白かったです。
ちなみに対応機種は現在ですとPS4のみとなっています。
ただ前作がスイッチとSteamにも対応しているので、もしかしたら今後それらのプラットフォームでも遊べるようになるかもしれません。
というわけで前置きはこの辺にして内容に入りましょう。
目次
イースIX -Monstrum NOX-とは
【どんなゲーム?】
「イースIX -Monstrum NOX-」はイースシリーズ第9作目のアクションRPGです。
イースシリーズではお馴染みの「見えない壁」というものが少なく、異能 (ギフト) と呼ばれるアクションで自由に探索が楽しめる自由度の高い作品です。
もちろん最近のゲームに比べると自由度は低い方に分類されますが、イースシリーズの中ではおそらく一番自由度が高いでしょう。
戦闘は前作と同様にマップに点在するモンスターに対してシームレスに攻撃を行うアクション性の高いものとなっています。
爽快感は前作と比べても負けず劣らずといった具合なのでストレス発散にも効果的です。
物語に関しては全体的に暗めな感じで進行していきますが、先に進むほど謎が深まる先の読めないワクワク感を感じることが出来ます。
前作をプレイ済みの方、もしくはそうでない方でも安心して楽しめる安定感抜群の作品と言ったところです。
【難易度について】
難易度は前作と同じく全部で6段階に分かれています。
自分は前作でハードを選択して程よい感じだったので今回もハードを選択しましたが、明らかに前作より簡単になっている印象を受けました。
難易度はオプションから自由に変更が出来るので、もう1段階上のナイトメアに変更するか悩みつつもそのままクリア。
結局のところ特に難しいと感じた場面は最後までありませんでした。
ハードでこれなので、ゲームが苦手な方はイージーを選択すればサクサクとゲームを進めることが出来ると思います。
難易度に関しては心配しなくてもいいでしょう。
【ボリュームについて】
画像は自分が2週目を始めてすぐにスクショしたものです。
1周目で総合探索率を100%にして約51時間という結果になっていますね。
ただこれはおそらく平均的なクリア時間ではないと思います。
何故かと言うと自分は変に完璧主義者な部分がありましてですねぇ…。
例えばマップを埋めれるだけ埋めるために端っこを歩いたり、章の切り替わり毎に街の住人全てに話しかけたりなどかなり効率の悪い進め方をする人間です。
なので普通にプレイする分だと多分30時間~40時間程度だと思われますので、ボリュームに関しては普通ぐらいでしょうか。
ちなみに前作を今回と全く同じ進め方でクリアした時間は約62時間です。
やりこみ要素も含めて考えてみてもボリュームは前作の圧勝といった具合になっています。
イースIX -Monstrum NOX-の良い点
【異能アクションによる探索面の充実】
今作からの新要素として異能 (ギフト) と呼ばれるキャラクター固有の特殊能力みたいなものがあります。
各キャラクターを仲間にする度に新たな異能を獲得し、その獲得した異能は全てのキャラクターに共有されます。
簡単に言えば「一度獲得した異能はどのキャラクターを操作していようが自由に使用することが出来るようになる」ということです。
異能には空を滑空したり壁に登れたりといった様々な種類が存在し、それらの異能を使って行う探索がかなり楽しいものになっています。
前作に比べて上下の広がりが出来たということなので「マップを探索してる感」は前作より間違いなくパワーアップしています。
ジャンルは全く違うものの、微かに「ダークソウル」をしている時の探索感を感じたりもしました。
探索が大好きだという方にはおすすめです。
【謎が謎を呼ぶ物語の展開】
物語に関しては前作と比較して起承転結のバランスは悪いかもしれません。
前作も前作で起承転結の「起」の部分がイマイチだった感じはありますが、その後の展開は中だるみすることなく最後まで楽しむことが出来ました。
しかし今作の起承転結でよかったところというと「転」だけといったバランスになってしまっています。
「転」の部分は「誰もが驚くであろう衝撃の展開」といった感じでワクワクしましたが、全体を通して見ると印象に残る部分はそう多くはなかったです。
しかし「謎が謎を呼ぶ展開」という部分に着目すると総合的な評価は上がります。
どういうことかと言いますと、自分は最後までクリアした上で最終的にバランスが悪いと判断しただけです。
実際にクリアするまでは「この先この謎がどう解明されていくんだろう」と先が気になって仕方がなかったことは事実です。
悪い感じに聞こえる言い方だったかもしれませんが、RPGとして大切な「先の展開への期待」を上手に扱った作品だと思っています。
【8の爽快感を受け継いだ戦闘】
戦闘は前作よりも爽快感がやや増している印象を受けました。
前作とそこまで大きな違いはなかったりするんですが、やはりベースとなっている前作の操作感は完成されているようです。
前作をプレイしていない方に向けて説明すると、戦闘はシームレスに攻撃やスキルを行うアクション性の高いものとなっています。
またキャラクターはそれぞれ攻撃属性というものを持っており、敵の弱点に合わせてキャラクターを切り替えて戦う必要があるのも特徴的です。
前作ではこの攻撃属性を変更するアイテムの入手が2周目以降だったこともあり、属性のバランス的に自分の好きなキャラクターをPTに組み込めないという問題がありました。
しかし今作では序盤から変更アイテムの入手が可能になっているので、自分の好きなキャラクターを気兼ねなく使えるのはかなり嬉しかったポイントです。
とまぁ戦闘に関しては前作と大きく変わらない安定感、そして爽快感のある仕上がりになっています。
【ダーナには及ばずとも白猫が可愛い】
今作のヒロイン枠に白猫というキャラクターがいるんですが、その子がやたらと可愛いくてずっとメインキャラとして使っていました。
衣装が欲しくなってついつい課金の衣装を買ってしまったほどには気に入っています (笑)
さすがに前作のヒロインであるダーナちゃんには劣ってしまうわけですが、それはもうしょうがないことでしょう。
ダーナが最強過ぎるんですよ。
とまぁそんな感じで「だから何?」と言われてしまうとそこまでなんですが、キャラクターが可愛いとモチベが上がるのは自分だけではないはずです。
画像を見て可愛いと感じたのであれば購入を検討してみてはいかがでしょうか。
性格も健気でとってもいい子ですよ!
【迎撃戦のテンポが改善】
個人的に前作の悪い点として印象の強い迎撃戦のテンポが改善されていました。
ちなみに迎撃戦というのは敵の襲撃から拠点を守るタワーディフェンス的な要素が混じったコンテンツのことです。
前作ではWAVEが切り替わる際に少し間があったり、物語の最中でちょいちょい迎撃戦が発生したりしてテンポが崩れていたわけです。
しかし今作ではそれらが全てサクサクと進行するようになっていたので、その分を物語やマップ探索に当てることが出来て大満足でした。
評価に至ってもSランクを取りやすくなっている印象も受けましたし、今後も迎撃戦を採用するのであればこんな感じでお願いしたいです。
前作で迎撃戦が面倒だった方には嬉しい改善と言えるでしょう。
イースIX -Monstrum NOX-の悪い点
【街で度々発生するフレームレートの低下】
ここからは「イースIX -Monstrum NOX-」の悪い点です。
今作ではダンジョンだけではなく街でも戦闘を行うことが出来るんですが、どういうわけか街で戦闘するとフレームレートが極端に下がります。(PS4スリムの1TBでプレイ)。
その辺を改善しようと少し前にアップデートが行われたようですが、アップデート前はもっとひどかったんでしょうか?
自分はアプデ後に遊んだので比較は出来ないのですが、もしこれよりひどかったのであれば確かに問題です。
アプデ後の現在でも快適に戦闘が出来ているかと言えば少し微妙ですからね。
そこまで致命的ではない範囲ではあるものの間違いなく悪い点の内の1つだと思います。
【8に比べるとロード時間は長め】
前作では爆速だったロード時間についてです。
前作が爆速過ぎたので比べるのも少し可愛そうな感じもするのですが、やはり人間というものは比べたがる生き物なんでしょう。
プレイしていて前作の爆速ロードが恋しくて仕方ありませんでした。
街から建物に入る際のロード時間は気にならないのですが、逆に建物から街へと移動する際にかかるロード時間は少し気になってしまいます。
PS4スリムの1TBでだいたい10秒前後ほどかかるのでとても快適とは言えないレベルです。
SSD換装したPS4プロであればもう少し早いと思われますが、PS4プロを持っている人の方が少ない現状ですからねぇ…。
あ、ちなみに改善アップデート適用後の感想です。
【グラフィックの進化を感じられない】
ファルコムの作品なので元からグラフィックには期待していませんでしたが、それでも思ったより前作と変わりがなくて驚きました。
もちろん確実に綺麗にはなっているんですけど、前作に毛が生えた程度というか何と言うか…。
まぁでも最近のゲームがリアルになり過ぎているのかなとは思います。
ゲームはこのレベルで十分という気持ちもあったりする人間なので、個人的には全然許容範囲内といったところです。
とは言ってもグラフィックが綺麗に越したことはないので悪い点に入れときますけどね (笑)
「グラフィックが綺麗じゃないと無理!」という方にはおすすめ出来ません。
【やり込み要素がややボリュームダウン】
前作はクリア後もしばらく遊べるやりこみ要素が多数ありました。
もちろん今作にも前作同様のやりこみ要素がいくつか用意されてはいるんですが、前作と比べると少し物足りなさを感じてしまいます。
今後前作と同じように追加ダンジョンとかがあるかもしれないとしても、その追加ダンジョンの為にまた遊ぶのかと聞かれると正直言って微妙です。
なので予めにクリア後に開放される高難易度の隠しダンジョンとかがあれば嬉しかったかなって思います。
本編も含めてボリュームがないとまでは言いませんが、もう少しおまけで何かあれば評価はもっと上がっていたでしょう。
総評
【8を超える作品ではないが良作】
まず最初にはっきりと伝えておきます。
「イース8とイース9どっちがおすすめ?」と聞かれると自分はイース8と答えます。
しかしだからといってイース9が駄作と言ってるわけではありません。
イース8と比較しての感想なのでどうしても悪い部分が目立つ記事になってしまいましたが、イース9は十分にやる価値のあるRPGだと言い切ることが出来ます。
イース8でイースシリーズのファンになっってしまった自分ですが、イース9をプレイしてますますイースシリーズが好きになりました。
今のところ「ある一定のライン以上の満足感を与えてくれる安定感のあるシリーズだな」といった印象です。
まぁまだまだにわかなので深く語るには日が浅いですけどね…。
というわけで、もしイースシリーズに興味がある方は遊んでみて下さい!
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