つい先日「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」をクリアしたのでネタバレなしで感想をまとめたいと思います。
結論から言ってしまうと文句なしの神ゲーでした。
何故今までこのシリーズに触れてこなかったのかと軽く後悔してしまったほどです。
ちなみに対応するプラットフォームはPS4、PS VITA、スイッチ、Steamとなっています。
特にこれといって違いはないので自分の好きなハードで遊ぶのが一番ですが、注意点としてSteam版はPCによってクラッシュが多発する模様です。
もちろん何の問題もなく遊べている方も多いのでどうするのかは各自で判断して下さい。
個人的には値段が安く画質も綺麗なPS4版をおすすめします。
目次
イースVIII -Lacrimosa of DANA-とは
【どんなゲーム?】
「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」はイースシリーズ第8作目のアクションRPGです。
「セイレン島」と呼ばれる無人島が舞台となっており、そこに流れ着いた漂流者たちと共に脱出を試みるといった物語がメインとなります。
バトルはマップに点在するモンスターを直接攻撃し、様々なスキルを使いながら戦うシームレスなバトルシステムが採用されています。
またキャラクターによって攻撃属性というものが設定されており、敵によってキャラクターを切り替えながら戦う必要があるのも特徴的です。
その他にも「フラッシュガード (ジャストガード) 」や「フラッシュムーブ (ジャスト回避) 」などもあり、それらが決まると一方的に敵を攻撃することが出来るので、爽快感が強いゲームとも言えるでしょう。
ちなみに前作のプレイは必須ではないので未プレイの方でも安心して楽しめます。
【難易度について】
難易度は全部で6段階に分かれています。
画像では5段階までしか表示されていませんが、クリア後にもう1段階上の難易度が追加されます。
難易度はオプションからいつでも変更可能となっており、難しいと感じたら難易度を下げることが出来るので安心です。
自分は初見ノーマルでプレイしたんですが、どうにも簡単過ぎると感じたのですぐさまハードに変更しました。
難易度は割と低めかなという印象なのでアクションゲームが苦手な方でも問題なく楽しめると思います。
もしEASYでも不安だという方は回復アイテムさえしっかり準備すればゴリ押しで勝てるということを伝えておきます。
【ボリュームについて】
画像は自分がメインシナリオを終えてすぐにスクショしたものです。
62時間というなかなかのプレイ時間になっていますが、これはプレイスタイルによって大きく異なってくる部分です。
1周目はサクサクと物語だけを追いたいという方はおそらく40時間ほどでクリア出来るかと思います。
自分は探索やサブクエを完璧に終わらせながら進めていきたい人なので60時間を超えてしまいました。
これは同時に「ある程度のやり込み要素も含めて進めるとこれぐらいだよ」ということでもあるので参考にして頂ければと思います。
ちなみにやり込み要素に関してはまだまだ残っている部分も多く、ここからあと10時間ぐらいは遊べるんじゃないかなって感じです。
イースVIII -Lacrimosa of DANA-の良い点
【個性豊かな漂流者たち】
主人公と同じくセイレン島に流れ着いた漂流者たちにはそれぞれクセの強い個性があります。
このゲームで一番にすごいと感じた部分としては、そのクセの強い漂流者たち全員に自然と感情移入してしまうところです。
カブっているキャラクターは一人として存在せず、どのキャラクターもしっかりと自分の役割や目標を持っています。
所詮ゲームだと言ってしまえばそれまでですが、まるで実在するかのような人間らしさがひしひしと伝わってきます。
ただしこればっかりは実際に漂流者たちのテキストをしっかり読まなければいまいちピンとこないでしょう。
なのでもしこのゲームを購入した際には戦闘のみならず、漂流者たちとのコミュニケーションも一緒に楽しんで見て欲しいです。
それだけで楽しさは何倍にも膨らむと思います。
【先が気になる・先が読めない物語】
RPGの良し悪しと言えば結局のところ物語の展開によって決まってくると思います。
どんなRPGにも道中に無駄っぽく感じる目的を挟んできたり、明らかにボリュームの水増し感を感じる部分が少なからずあるものです。
もちろん「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」においてもそういう部分が全くないというわけではありません。
序盤はやや展開が遅くなかなか先に進んでいる感じがしませんが、ある一定の進行地点になると物語の展開が一気に早くなっていきます。
次々と展開が切り替わるため「この先どうなるんだろう?」という、ついつい止め時を失う中毒性が生まれてきます。
更にこれは自分の場合ですが、その物語の展開が自分の想像していたものと大きく違っていたりしたので余計に止め時を失いました。
中盤から後半にかけての畳み掛け方は数多くあるRPGの中でも上位に入ると思います。
【爽快感抜群なバトルシステム】
物語の次に気になる部分、もしくは人によっては物語よりも重要視したい部分でもあるバトルシステムに関しての感想です。
まず最初に良い点として挙げているわけなので個人的にはかなりの高評価となっています。
エンカウントなしでシームレスに敵を攻撃するタイプのゲームなのですが、やたらと技のSE音が気持ちいいです。
「ザシュ!スパァーン!」といった具合で「攻撃してるぜ感」が非常に強く、スキルも連続で撃てたりするので爽快感があります。
そしてこのバトルシステムのスパイスとなっているのが「フラッシュガード (ジャストガード) 」と「フラッシュムーブ (ジャスト回避) 」です。
これが決まると一定時間無敵+確定クリティカルになるので一方的に敵をフルボッコに出来ます。(確定クリティカルはフラッシュガードのみ)。
難易度を下げると無双ゲームみたいになりますし、逆に難易度を上げると死にゲーみたいになったりするのも面白いですね。
シンプル・イズ・ベスト!といった言葉がよく似合うバトルシステムになっています。
【お手軽で楽しい探索要素】
RPGの醍醐味とも言える探索要素についてです。
「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」のマップには画像を見てもわかって頂ける通り、左上に宝箱の数などが表示されています。
またマップ自体にも宝箱の位置などが表示されているため「取りこぼし」という現象があまり起きません。
これをどう捉えるかは人それぞれですが、個人的にはテンポよく探索が行えて物語により集中することが出来たので良い点としています。
それに見えているとは言っても、あるアイテムを入手した後じゃなければ取れない宝箱なんかもあるので本当に丁度いい感じがしました。
マップのバリエーションも豊富ですし、マップ各地に点在するロケーションもワクワクするような場所が多くて探索が楽しいです。
ただマップの広さに関しては最近のゲームに比べると普通ぐらいになっちゃうのかもしれません。
でも決して狭いとは言えないので十分に探索を楽しめる範囲といったところでしょう。
【爆速ローディング】
これがゲーム全体の評価を底上げしている要因だと思っています。
「このゲームにロード時間というものはない」と言っても決して大袈裟ではありません。
まじで一瞬で読み込むので、このロード画面のスクショを撮るのも何度か失敗していたりするぐらいです (笑)
とまぁ、ロード時間が短いと何故いいのかはもはや説明するまでもないのかもしれませんが、やっぱりゲームのテンポが崩れないのは大きい部分ですよね。
それにこのゲームは素材が少し不足しがちなので、その素材を求めてマラソンをする際にも非常に便利です。
後はこのゲームには「釣り」というやりこみ要素があるんですが、自分の場合ついつい新マップを探索する際に忘れがちになるんですよ。
それで攻略した後に「あ、そう言えば新マップで釣りしてない!」という時にサクっといける感じも嬉しかったです。
ロード時間が短いというのはゲームにおいてかなり重要な要素です。
イースVIII -Lacrimosa of DANA-の悪い点
【グラフィックが物足りない】
ここから「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」の悪い点です。
これまでの画像を見てすでに感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、このゲームはお世辞にもグラフィックが良いとは言えません。
自分も買う前までは「面白そうだけどグラフィックがなぁ…」といった悩みを抱いたことは事実です (笑)
ただまぁ実際に遊んでみるとそこまで気にならなかったというのが本音だったりもするんですよね。
それに仮にグラフィックが良かったらこの爆速ローディングが犠牲になっていたと思うとこのゲームはこれでいいのかもとも考えました。
なので悪い点にするのはやめようかと思った矢先、自分はふと真の答えに辿り着きました。
「グラフィックが良くてロードも爆速なのが一番いいに決まってんじゃん。」
というわけでグラフィックが物足りません。(特に木と岩の表現) 。
【迎撃戦のテンポが悪い】
「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」には迎撃戦という敵の襲撃から拠点を守るタワーディフェンス的な戦闘があります。
迎撃戦によってWAVE数が定められており、「1WAVE・2WAVE・3WAVE」といった感じで敵の襲撃を防げば勝利となります。
この迎撃戦自体は可もなく不可もなくといった感じの普通の要素なんですが、いかんせんWAVEが切り替わる時のテンポが遅くてだるかったです。
それと迎撃戦についてはもう一つあります。
この迎撃戦はメインシナリオ進行中に発生するものなので、本編に集中しているときに発生すると正直めんどくさいです。
別に必ず参加しないといけないわけではないものの、クリアすると報酬が貰えるので参加せざる負えない感じが何とも…。
まぁこの辺は自分の性格の問題もあるかとは思いますが気になったので伝えておきます。
【衣装のバリエーションが少ない】
衣装の着せ替え要素があること自体は嬉しいのですが、種類が1つしかないのは一体どういうことなのでしょうか…。
しかもこれ装備しても服装はそのままで色が変わるだけという残念なものとなっています。(有料DLCで服装が変わる衣装はあります) 。
せっかく着せ替えシステムがあるのに少し勿体ないなと思いました。
最低でも3~5種類ほど素材で作成できるようにして欲しかったというのが本音です。
後は衣装の他にもアタッチメントでメガネとかも付けれたりするのですが、いかんせん種類が少な過ぎます。
もう少し種類があればもっと冒険が楽しめたかもしれないのに残念です。
総評
【古き良きJRPGの名作】
というわけで良い点・悪い点に分けて感想をまとめてみましたがいかがだったでしょうか。
悪い点で締めくくっているので悪い印象が付いてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、総合的に評価すると「イースVIII -Lacrimosa of DANA-」は神ゲーです。
古き良きJRPGのお手本としてこれからも愛され続けていくであろう名作だと思っています。
自分はイースシリーズがこの作品で初となるのでファンの方からすれば「わかってないな」と思わせてしまう発言もあったかもしれません。
しかし自分はこのゲームでこのシリーズのファンになりました!
イライラしたという方は同じシリーズが好きなもの同士ということで大目に見てやって頂ければ嬉しいです。
ちなみにどうでもいい情報ですが、最新作である「イースIX -Monstrum NOX-」はすでに手元にあったりします (笑)
次はその感想でも書こうかな!今からプレイが楽しみです。
というわけで今回はこれで終わり!
最後まで読んで頂きありがとうございましたぁー!